Botanical Gardens


一連の景色は住宅地のすぐ側を流れる多摩川流域の河川敷である。
悠々と流れる流れる川のほとりには自生した木々が淘汰を繰り返し春には一斉に芽吹く。
ひとたび台風に見舞われるとたちまちのうちに景色は一変し、脆弱な木々はなぎ倒される。
そしてまた新たな種子が根付き花を咲かせる。
人の立ち入りを拒むかのようなその場所で、繰り返されてきた種の存続は河川の変遷と共にあり、
我々人類にも恩恵をもたらしているのであろう。
栄枯盛衰とは無縁の営みとして。